マンション購入にかかる費用を徹底解説!諸費用の内訳や目安はどれくらい?
目次
マンションの購入はファミリー世帯のイメージがありますが、実は一人暮らしでもマンション購入を選択する人は少なくありません。
当社が供給する分譲マンションも、契約者の約35% が一人暮らしのシングル世帯です。
一人暮らしでマンションを購入する場合、多くの方が広さや間取りの選択に悩まれます。
広さや間取りは、マンション購入の目的とライフプランに合わせて選ぶのがおすすめです。
まずは一人暮らしのマンション購入での、広さや間取りの選び方について解説します。
【こんな人におすすめ】
一人暮らしにぴったりな「コンパクトマンション」ともいわれる1LDK。
分譲マンションの場合、広さは40~50㎡前後が目安です。
1LDKマンションは、コンパクトでありながらキッチンと居室、寝室を分けることができ、メリハリのある生活ができます。
ある程度の広さがあるため、居室の一部を在宅ワークスペースとして区切ることも可能でしょう。
また1LDKの分譲マンションは、単身者をターゲットとしているため、利便性の高い都市部や駅の近くの物件も少なくありません。
立地条件のよさは、マンションを売却するときにも有利に働くので、生活環境が変わり売却をする際もスムーズに手放せます。
マンションの立地や間取りにもよりますが、地方都市であれば2,000万円台から購入できるマンションが一般的です。
2LDK以上のファミリー物件に比べて価格も抑えられるため、安定した収入があれば、住宅ローンの借入をしても無理のない返済ができるでしょう。
【こんな人におすすめ】
一人暮らしの方にはゆとりのある2LDK。
分譲マンションの場合、広さは50~70㎡前後が目安です。
2LDKマンションは、2人暮らしでも快適な生活ができます。
そのため今は一人暮らしでも、将来的に結婚などでパートナーと同居することになっても住み続けることが可能な広さです。
キッチンと居室、寝室以外にもう1部屋あるため、趣味の空間を作ったり、本格的な仕事部屋として活用したりすることもできるでしょう。
2LDKは売却する際も、スムーズに買い手が見つかる可能性があります。
単身者だけでなく、夫婦2人のDINKS世帯や子供が独立したシニア夫婦にも人気があるためです。
ただしマンションの価格は1LDKよりも高くなり、地方都市でも平均して3,000万円前後からが目安です。
そのためある程度の収入が必要になるでしょう。
【こんな人におすすめ】
3LDKはファミリー向けに設計されたマンションです。
そのため現在は一人暮らしでも、将来的に結婚や出産を迎え家族が増えることを想定している場合は、選択肢のひとつになります。
一時的な住まいではなく、人生の拠点として長く住むことを考えて選ぶ人が多い間取りです。
分譲マンションの場合、3LDKの広さは60~80㎡が目安です。
友人や知人、親戚を自宅に招く機会が多い人は、一部屋をゲストルームとして活用することもできます。
収納スペースも広いため、衣服や趣味のグッズ、アウトドア用品などが増えても、すっきりとした室内を保てます。
ローン完済後に住まいとして不要になった場合、売却のほかに条件によっては賃貸にして、収益物件にもできるでしょう。
3LDKの分譲マンションは、都市部では6,000万円以上、地方都市でも4,000万円以上の物件が多いため、経済的にゆとりのある人におすすめです。
マンションの価格相場は立地や間取りによって大きく変わりますが、一人暮らし向けでは3,000万円前後 がボリュームゾーンといえるでしょう。
ただし住宅ローンを利用してマンションを購入する場合は、価格相場を意識するよりも返済計画に目を向けることが重要です。
ご自身の収入で無理なく返済ができるかを判断する基準のひとつに「年収負担率」があげられます。
年収負担率とは、年収に対して住宅ローンの年間返済額が占める割合のことです。
一般的に年収負担率は35%以下が目安であり、25%以下が安全圏とされています。
年収と年収負担率から、年収ごとに適切なマンションの価格を試算してみましょう。
今回は安全圏とされる「年収負担率25%」を設定し、以下の条件で計算します。
【シミュレーション条件】
※融資手数料・保証料などの諸経費は含みません
年収 | 住宅ローン借入額+頭金
(※1万円以下切り捨て) |
毎月返済額
(管理費・修繕積立金を含んだ額) |
300万 | 2,400万 | 62,498円(87,498円) |
350万 | 2,750万 | 72,904円(97,904円) |
400万 | 3,110万 | 83,311円(108,311円) |
450万 | 3,460万 | 93,747円(118,747円) |
500万 | 3,810万 | 104,154円(129,154円) |
550万 | 4,160万 | 114,560円(139560円) |
600万 | 4,510万 | 124,996円(149,996円) |
マンション購入を検討する際は、現在の年収と年収負担率から、毎月の返済額を試算して、無理のない計画であるかを確認しましょう。
マンションを購入するときの流れは、以下のとおりです。
物件探しを始める前に、マンション購入の資金計画を立てておきましょう。
計画を立てずに物件探しを始めてしまうと、購入予算が膨れ上がりやすいためです。
欲しいマンションが見つかったら、住宅ローンの事前審査を申し込みます。
住宅ローンの本審査を受けるのは、マンションの売買契約を結んだあとになるため、あらかじめ事前審査を受けて借入れの可否を確認するのが一般的です。
重要事項説明とは、土地や建物の情報、仕様や利用に関する注意点などの説明です。
マンションの売買契約を結ぶ前 に、宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。
新築マンションを購入する場合は、入居までのスケジュール調整や管理の説明などをする「入居説明会」や、マンション内部を確認できる「内覧会」が行われます。
残代金の決済は、マンションを購入するために必要な金額をすべて支払う手続きです。
マンションを購入するときは、さまざまな手順を踏みます。
住み始めるまでに数か月〜1年ほどかかるため、マンションを購入するときは手順や所要期間を確認しておくと良いでしょう。
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一人暮らしでマンションに住む場合、賃貸と購入、2つの選択肢があります。
それぞれにメリットがありますが、今回はマンションを購入する場合のメリットを詳しく見ていきましょう。
購入したマンションは自分の資産になります。
ローン完済後は管理費や修繕積立金のみの支払いとなり、住居費の負担も軽くなります。
さらにローン完済後、マンションを売却したり賃貸物件にしたりすることで、収益を得ることも可能です。
ご自身の資産なので、結婚し子供が生まれた場合は相続もできます。
賃貸マンションではいくら家賃を払い続けても、マンションは自身の資産にはなりません。
賃貸マンションでは難しい室内のリフォーム。
しかしせっかくの一人暮らしを満喫するためには、住まいにもとことんこだわりたいですよね。
購入したマンションであれば、自分のライフスタイルや好みに合わせて、内装や設備を変更できます。
さらに同居人が増えたりライフスタイルが変わったときでも、引越しではなくリフォームで対応できるケースが増えるでしょう。
分譲マンションは一般的に、長く住むことを前提に設計されています。
そのため短期間で引越ししてしまう賃貸マンションに比べて、居住者の満足度を高めるために、セキュリティや設備のグレードが高く設定されています。
※当社供給分譲マンションで採用しているセキュリティの一例です。
分譲マンションならではのハイグレードな室内設備や、安心のセキュリティシステムで、快適な暮らしを満喫できます。
※当社供給分譲マンションで採用している設備の一例です
住宅ローンを組んでマンションを購入する場合、団体信用生命保険(以下、団信)に加入するのが一般的です。
団信に加入すると、ローンの返済中に契約者が亡くなった場合、または所定の高度障害状態になった場合には、保険金でローンが完済されます。
団信に加入することで、万が一のことがあったときにも、返済負担のないマンションを親や兄弟などの大切な人に残せるのです。
メリットの多い一人暮らしのマンション購入ですが、注意すべきポイントもあります。
マンションを購入した場合、引越しをする際はマンションを売却したり賃貸にしたり、または空き家にする場合は管理が必要です。
賃貸住宅と違い自分の資産なので、手放す際も自身で扱いを決めなければなりません。
住宅ローンを返済中のマンションは、所有者の都合だけでは売却できず、融資を行っている金融機関との相談が必要です。
売却価格よりも住宅ローン残債のほうが多ければ、売却代金で足りない分を預貯金で補わなければいけません。
預貯金で支払いができない場合、通常の売却は認められません。
ただし転勤などやむを得ない事情の際は、金融機関との相談によって売却が可能になるケースもあります。
分譲マンションは賃貸マンションとは異なり、税金や維持費の支払いが発生します。
管理費や修繕積立金は、住宅ローンを完済した後も支払いが続きます。
また購入したマンションを所有している間は、毎年固定資産税や都市計画税も課税されます。
これらの維持費や税金の支出も考慮したうえで、マンション購入の資金計画を立てましょう。
マンションを購入したとしても、一生涯住み続けるとは限りません。
特に一人暮らしの方の場合、結婚や親の介護、転職などさまざまな理由で引っ越しが必要になり、マンションを売却する可能性もあります。
ライフステージが変化したときスムーズに売却できるよう、マンションを購入するときは「資産価値」の高さに着目して物件を選ぶと良いでしょう。
資産価値が高いマンションの主な特徴は、以下のとおりです。
以上の点も踏まえて、資産価値の高さにも注目してマンションを選ぶことをおすすめします。
一人暮らしの方にとって、新築マンションと中古マンションのどちらが良いとは一概にはいえません。
それぞれのメリットを把握し、ご自身に合ったほうを選ぶことが大切です。
多くの新築マンションには、キッチンや浴室などの設備に最新商品が導入されています。
また建物の構造部分は最新技術を用いて開発される傾向にあるため、高い耐震性能や耐久性能があり、より安心できる生活が実現しやすくなるというメリットがあります。
中古マンションは、新築マンションよりも価格が割安なだけでなく、選択肢も豊富であるため、予算内で希望に合った物件が見つかりやすいことがメリットです。
予算や購入後のライフスタイルなどをもとに、新築と中古のどちらが合っているのかを考えることが大切です。
一人暮らしの方にとって、マンションの購入と賃貸のどちらが適しているのかは、生活背景や今後のライフスタイルによって異なります。
そのためご自身がマンションに求めるものを考えて、購入と賃貸のどちらにするのかを選ぶと良いでしょう。
例えば設備やセキュリティのグレードを重視したい方や、内装・設備をリフォームしたい方には、マンション購入が向いていると考えられます。
一方で転勤や転職、結婚などのライフイベントに応じて気軽に住み替えたいのであれば、賃貸マンションの方が適していると考えられます。
購入と賃貸には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあるため、不動産会社にも相談のうえご自身に合った選択をすることが大切です。
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一人暮らしのマンションの購入では、コンパクトな1LDKからゆとりある暮らしができる2LDK、将来にわたって長く暮らせる3LDKなど、ご自身の予算とライフプランに合わせたマンションを選ぶことが大切です。
マンションの価格は年収と年収負担率をベースに、無理のない返済が可能な金額を試算して検討しましょう。
メリットの多い一人暮らしのマンション購入ですが、注意点もあります。
マンション選びで悩んだ際は、信頼できる不動産会社に相談してみましょう。