資料請求はこちら
SCROLL DOWN

Blog
マンション購入ガイド

ブライトタウン ホーム/マンション購入ガイド/カテゴリー1/マンションの間取り図にあるDENとは?意味や読み方、活用方法を解説
2025/09/102025/09/10

マンションの間取り図にあるDENとは?意味や読み方、活用方法を解説

写真:マンションの間取り図にあるDENとは?意味や読み方、活用方法を解説
マンション探しをしているとき、間取り図に書かれる「DEN」の意味や読み方がわからず困った経験はないでしょうか。

DENは、DやL、Kなどと同じく間取り図の表記の1つであり、書斎や趣味を楽しむ部屋などさまざまな方法で活用できる比較的小さな部屋を指します。

本記事では、DENの意味や建築基準法で定められる居室との違い、具体的な活用方法を解説します。

マンションの間取り図に表記される「DEN」とは

 

まずは「DEN」という言葉の基本的な意味や建築基準法上の居室との違い、納戸・サービスルーム・ロフトとの違いを解説します。

「DEN」の読み方と意味

DENは、そのまま「デン」と読みます。英語で「巣」や「ほら穴」を意味する単語です。

住宅の間取り図においては、本来の意味から転じて多目的に使える小さめの部屋という意味で用いられるのが一般的です。

DENには用途や広さ、形状に明確な決まりはなく、書斎や子ども部屋など居住者の好きなように活用が可能です。

建築基準法上の居室との違い

不動産会社によっては、建築基準法で定められた居室の条件を満たさない小部屋を「DEN」と表記することがあります。

建築基準法の第2条4号では、居室の定義について「居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう」と定められています。

建築基準法上の居室と認められるための要件は以下のとおりです。

  • 採光のための窓や開口部の有効な部分の面積が、居室の床面積の原則1/7以上
  • 換気のための窓や開口部の有効な部分の面積が、居室の床面積の1/20以上
  • 居室の天井の高さは、2.1m以上

※参考:e-gov 法令検索

DENは、リビングや寝室など建築基準法が定める居室の基準を満たした部屋に比べて窓が小さく、日当たりや風通しなどが劣る可能性があります。

納戸・サービスルーム・ロフトとの違い

納戸とサービスルームは、窓がないまたは小さいなどの理由で建築基準法上の居室の基準を満たしていないスペースを指します。

DENと同じく広さや形状などに基準はなく、書斎や子どもの遊び場の他、衣類の収納場所や食料の保管場所などに利用できます。

間取り図では、納戸は「N」、サービスルームは「S」と表記されるのが一般的です。

不動産会社によっては「DEN(納戸)」や「サービスルーム(DEN)」などと記載する場合もあります。

ロフトは、部屋の上部に設けられた天井の低い空間です。はしごを使って上り下りするのが特徴で、収納や簡易的な寝室として利用される傾向にあります。

マンションによっては、ロフト部分をDENとしている場合があります。

マンションの「DEN」の主な活用方法

 

DENの使い道は多岐にわたり、書斎から子どもの遊び場、趣味の空間まで幅広く活用が可能です。ここでは、DENの代表的な活用方法をみていきましょう。

書斎・ワークスペースとして使う

DENは適度に囲まれた空間であるため、仕事や読書などに集中するための書斎・ワークスペースに適しています。

壁やドアで仕切られるタイプのDENであれば、生活音や騒音などを遮断しやすいため、仕事に打ち込みやすく、オンライン会議にも対応しやすいでしょう。

大きめの机とイス、本棚を置き、家族の全員が勉強や仕事、読書などに集中できる自宅内コワーキングスペースを設ける方法もあります。

ただし、DENはコンセントの数が少なく、インターネットの有線LANケーブルの差し込み口がないなどの注意点があります。

DENを書斎やワークスペースとして利用する予定である場合は、コンセントの数や位置を事前に確認し、インターネットの接続方法も検討しておきましょう。

※マンションによって仕様は異なります。

子ども用のスペースとして使う

DENは、子どもを遊ばせたり勉強させたりするスペースとしても有効活用できます。

例えば、リビングの一角にオープンタイプのDENがある場合、常に親の視界に入る範囲で子どもを遊ばせられるプレイルームを設けられます。

おもちゃや絵本などをプレイルームにまとめて置いておけば、リビングが散乱するのを防ぎやすくなるでしょう。

子どもが成長したら、勉強に集中するための学習スペースに変更することも可能です。

趣味・収納・ペットスペースなどに使う

DENは、書斎や子ども用のスペース以外にも、以下のような多彩な使い方ができます。

  • 筋トレやヨガ、ピラティスなどができるフィットネスルーム
  • 楽器の演奏や模型作りといった趣味に没頭する部屋
  • 衣類や食料品、家電などを保管する部屋
  • アイロンがけや裁縫をするための家事室
  • ペットが遊んだり休んだりするためのスペース など

家族構成やライフスタイルなどをもとに、自身の暮らしに合ったDENの活用方法を検討してみましょう。

「DEN」があるマンションのメリット・デメリット

最後に「DEN」があるマンションの主なメリットとデメリットをご紹介します。

「DEN」があるマンションの主なメリット

DENがある間取りのメリットは、以下のとおりです。

  • 居室ではないため採光や換気が不十分な場合がある
  • ライフスタイルに合わせてさまざまな用途に使える
  • 書籍や衣類など収納・保管するものが傷むリスクを軽減できる

DENの主な魅力は「在宅ワークをするための集中できる空間を確保する」「趣味に没頭するためのスペースを設ける」など、自身や家族のニーズに合わせて活用できる点です。

子どもの成長に応じてプレイルームから勉強部屋へ変更するなど、ライフステージの変化にも対応しやすいといえます。

また、DENは通常の居室に比べて日光が入りにくいため、書籍や衣類など日焼けさせたくない所有物を保管するスペースにも適しています。

「DEN」があるマンションの主な注意点

DENの主な注意点は、以下のとおりです。

  • 居室ではないため採光や換気が不十分な場合がある
  • エアコンが設置できない場合がある
  • コンセントやネット回線などの設備が整っていない可能性がある

DENは、窓がないことも多く、あっても小さいケースが多いため、自然光が入りにくく風通しが悪い場合があります。湿気やカビなどに悩まされる可能性もあります。

DENが屋外に面していない場合、室外機を置くことができないため、エアコンは設置できません。

加えて、コンセントの数が少なくパソコンやモニター、掃除機などの電源を確保するのが難しい場合もあります。

DENがあるマンションを検討する際は、採光や風通し、湿気のこもりやすさ、コンセントの数などを現地で確認するのが望ましいです。

建設中の新築マンションを検討する場合は、不動産会社の担当者に想定される室内の状況や環境を質問してみるとよいでしょう。

まとめ

マンションの間取り図にある「DEN」は、書斎や子どもの遊び場、趣味の部屋などさまざまな目的で利用できるスペースです。

建築基準法上の採光や換気の基準を満たさないため「居室」とは扱われませんが、日光が入りにくいため、書籍や衣類などの日焼けを防ぎながら保管できます。

ただし、エアコンが設置できない場合があることや、コンセントの少なさや採光・風通し・換気の悪さといったデメリットがあることは押さえておきましょう。

マンションを選ぶ際は、DENがどのように役立つのかを想像し、必要性や活用方法を検討することが大切です。

76879 Views
SCROLL UP