マンション購入の検討時は管理費も確認しよう!相場や修繕積立金との違いも解説

目次

新築マンションへの入居前には、荷物を搬入する前に以下を済ませておくとよいでしょう。
| 項目 | やること |
| 掃除・保護 | 室内全体の掃除:工事時のホコリ・砂を除去 |
| 床の保護:保護マット・養生シート、冷蔵庫マットなどを設置 | |
| 壁・天井の点検:クロスの浮き・剥がれを確認 | |
| 水回りの予防 | 防カビ・曇り止めの設置 |
| 排水口・換気扇のカビ予防:排水口フィルター設置、防カビ剤、隙間テープなどを設置・貼り付け | |
| 設備確認 | 水道:水漏れ・水圧の異常をチェック |
| ガス:コンロの点火、異臭がないか確認 | |
| 電気・照明:照明が正常に点灯するか | |
| 換気扇:異音・吸い込み不足がないか作動確認 | |
| 給湯器:お湯が問題なく出るか | |
| 建具・窓・収納扉:開閉がスムーズか、きしみ・引っ掛かりがないか | |
| 家具・家電の準備 | 採寸(部屋):設置予定場所の寸法を事前に測る |
| 採寸(搬入経路):玄関・廊下・エレベーターの幅・高さを測って搬入可否を確認 | |
| 配置決め:生活動線・扉の開閉スペースを考慮して配置を検討 | |
| 記録:搬入業者へ指示するための配置図・採寸メモを作成 | |
| 害虫対策 | 換気口:防虫フィルターを設置 |
| ドレンホース:エアコン排水ホースに防虫キャップを取り付け |
新築マンションであっても、工事中に生じたホコリや建材のカスなどが残っている可能性があるため、入居前に室内の掃除と床の保護をするとよいでしょう。
掃除の基本は「上から下へ」 です。高い場所や壁のホコリを落としてから、床にモップや掃除機をかけたり拭き掃除をしたりすると、より効率的に掃除できます。
家具や家電などを置くと浮きや剥がれを見つけにくくなるため、入居前に掃除をするタイミングで施工状態を点検しておくと安心です。
キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、使い始めるとすぐに汚れやカビが付きやすくなるため、入居前に曇り止めや防カビ剤、排水口フィルターなどを設置するとよいでしょう。
専用のコーティング材を塗布するのも効果的です。
ただし、製品にコーティングがすでに施されている場合もあるため、市販のコーティング剤を使う前に必ず説明書を確認しましょう。
また、排水溝の周りや換気扇といった日常生活では見えにくい場所のカビ対策をするのも有効です。
電気やガス、水道などの設備が正常に動くかどうかも、入居前に必ず点検しましょう。
新築マンションでも、設備の初期不良や動作不良が生じることがあります。
保証によりメーカーや施工業者に無償で修繕や交換を依頼することが可能です。
確認する項目の例は以下のとおりです。
給湯器や換気扇、照明などを実際に作動させ、水漏れや異音などがなく正常に作動するかよく確認することが大切です。
また、ドアや窓、収納扉などがスムーズに開閉するかどうかもチェックしておきましょう。
家具や家電の配置は、入居前に決めておくことをおすすめします。
配置が決まっていると、引っ越し日にスムーズに荷物を搬入できるためです。
配置を決める際は、生活動線やドアの開閉スペース、コンセントの位置などを踏まえて「暮らしやすさ」を考えることが重要です。
また、引っ越し当日に家具や家電を搬入できない事態を防ぐため、部屋の寸法だけでなく、玄関や廊下、エレベーターなどの搬入経路の幅や高さも測っておきましょう。
家具や家電を設置する場所には、搬入時のキズや使用時の消耗を防ぐために、保護マットや養生シートを敷くのも効果的です。
新築マンションでも、換気口やエアコンの排水ホース、玄関の隙間などから害虫が侵入する可能性があるため、入居前に侵入経路を塞ぐのがおすすめです。
たとえば、エアコンのドレンホース(排水ホース)に防虫キャップを設置することで、侵入経路を物理的に塞ぐことができます。
窓のサッシ部分に防虫効果のあるマスキングテープを貼るのも1つの方法です。家具がない状態であれば、燻煙タイプの殺虫剤を焚くのもよいでしょう。
掃除で害虫のエサとなるホコリを取り除き、侵入経路を塞ぐことで、高い防虫効果が期待できます。

新築マンションへの入居が決まったら、計画的に準備を始めることが大切です。
ここでは、入居前から当日までのスケジュールを以下3つの時期に分けて解説します。
入居の1か月前から2週間前までには、引っ越し業者の手配やライフラインの契約などを済ませておきましょう。
| 時期 | やるべきこと |
| 1か月前〜 | 引っ越し業者の選定と予約 |
| 電気・ガス・水道の解約と開始申し込み | |
| インターネット回線の移転・新規申し込み | |
| 2週間前〜 | 役所での転出届(現在の住所と異なる市区町村へ引っ越す場合) |
| 郵便局への転送届の提出 | |
| 火災保険の住所変更手続き |
まずは引っ越し業者に見積もりを依頼して日程を確定します。
とくに、3〜4月、9〜10月の繁忙期は予約が埋まりやすいため、早めに引っ越し業者を押さえることをおすすめします。
あわせて電気や水道、ガス、インターネットなどの解約手続きと使用開始手続きもしましょう。
解約手続きをする際は、旧居の電力会社やガス会社などに連絡をします。新居での使用開始手続きは、基本的には不動産会社からの案内にしたがうとよいでしょう。
インターネット回線を敷く場合、申し込みから開通までに1〜2か月ほどかかることもあるため、早めに申し込むことが大切です。
引っ越しの2週間前には役所での転出届や郵便物の転送手配なども忘れずに行いましょう。
引っ越しの1週間前には荷造りを仕上げます。普段使わないものから順に箱に詰めていき、前日にはすべての梱包を終えるのが理想です。
荷造りと並行して不用品や粗大ごみも計画的に処分しましょう。
あわせて、当日新居に持参する「手荷物セット」を用意することをおすすめします。
財布や通帳といった貴重品、当日の着替え、スマートフォンの充電器などを別のバッグにまとめると、引っ越し当日に搬入された荷物を開けて探す手間が省けます。
新居の家具配置についても再度確認しておきましょう。
搬入の際、作業スタッフに家具や家電などの置き場所をスムーズに指示できるようになり、作業時間の短縮につながります。
入居日当日は、荷物の搬入だけでなく、設備の確認や挨拶回りなどやるべきことが多くあります。当日からガスを使用する場合は、開栓の立ち会いも必要です。
引っ越し作業を始める前に、管理人の方へ挨拶をしてエレベーターの養生や搬入ルートを確認しておくと、作業がスムーズに進みます。
業者が荷物を搬入する際は、事前に決めた配置をもとに家具や家電の置き場所をスタッフに伝えることで、スムーズに作業が進み後から動かす手間も減らせます。
荷物が運び込まれたら、家具や家電などにキズや破損箇所がないかを確認しましょう。
引っ越し当日に管理人や両隣と上下階の住人に挨拶をしておくのも大切です。
あらかじめ顔を合わせるとコミュニケーションが取りやすくなり、お互いの生活背景や事情も理解しやすくなるため、生活における近隣トラブルに発展しにくくなります。

新築マンションへの入居後は、荷解きや片付けなどと並行してさまざまな手続きを進める必要があります。
役所での行政手続きには期限が定められているものがあるため、優先順位を付けて計画的に進めることが大切です。
たとえば「転入届」は、引っ越しをした日から14日以内に新しい住所の市区町村役場へ提出しなければなりません。期限を過ぎると過料が課される場合があります。
主な手続きと期限は以下のとおりです。
| 手続きの期限・目安 | 手続き場所 | |
| 転入届 | 引っ越し後14日以内 | 市区町村役場 |
| マイナンバーカードの住所変更 | 引っ越し後14日以内 | 市区町村役場 |
| 国民健康保険の加入・変更 | 引っ越し後14日以内 | 市区町村役場 |
| 運転免許証の住所変更 | 速やかに | 警察署・運転免許センター |
| 車庫証明の取得 | 引っ越し後15日以内 | 管轄の警察署 |
| 銀行・カード・保険などの住所変更 | 速やかに | 契約先のWebサイト・店舗の窓口など |
市区町村役場に転入届を提出する際にマイナンバーカードや国民健康保険、児童手当などの住所変更もまとめて済ませると効率的です。
運転免許証や銀行口座、クレジットカード、保険などについても、早めに住所変更を行いましょう。
新築マンションには工事中の汚れが残っている場合があるため、入居前に掃除をして床や壁などを綺麗にしておきましょう。
また、水道やガスが正常に動くか確認しておくと不具合があった際に修理を依頼しやすいです。家具の配置も事前に決めておけば、引っ越し当日の搬入作業が手際よく進みます。
引っ越し後は、14日以内に役所で転入届を出すなど行政手続きが必要です。やるべきことの全体像を把握し、計画的に準備を進めると落ち着いて新生活を始められるでしょう。