マンションは「購入vs賃貸」どちらが得?それぞれのメリット・デメリットを比較!
目次
新築マンションを選ぶときは、以下の8つのポイントを意識するとよいでしょう。
立地や周辺の環境は、マンションを購入したあとに自身の意思で変えることはできません。
また、分譲マンションは賃貸マンションとは異なり簡単には住み替えできないため、子どもの成長や働き方の変化などを見据え、立地や周辺環境をよく確認して選ぶことが大切です。
主な確認項目は以下のとおりです。
詳細な確認項目 | |
通勤・通学の利便性 | ・最寄り駅までの所要時間、距離、坂道の有無、信号の数
・最寄り駅の始発・終電時刻、電車の本数 ・主要ターミナル駅へのアクセス状況 ・バス路線の有無やバス停の位置、発着の本数 など |
日常生活の利便性 | ・スーパー・コンビニ、商店街、ショッピングモール、ドラッグストアなどの位置と営業時間
・銀行や郵便局、市区町村役場などの位置と営業時間 ・かかりつけにできる病院・クリニックなどの診療時間や診療科目、評判 など |
子育て・教育環境 | ・保育園の空き状況・待機児童数
・学区の評判と通学路の安全性 ・公園や児童館などの遊び場の有無や位置、広さなど |
住環境の快適性 | ・騒音や異臭など暮らしの妨げになる要素の有無
・室内の日当たり・風通し など |
立地や周辺環境を確認する際は、インターネットやパンフレットに目をとおすだけでなく、現地を訪れて実際に歩いたり車や自転車で走ったりすることをおすすめします。
また、昼と夜、平日と休日では街の雰囲気が変わることもあるため、曜日や時間を変えて何度か足を運ぶのもよいでしょう。
家族の人数やライフスタイルに合わない間取りを選んでしまうと、住み始めたあとに「部屋が狭く感じる」「スペースを持て余してしまう」といった不満が出る可能性があります。
新築マンションを選ぶときは、世帯人数や構成、現在のライフスタイル、将来の人生設計に適した間取りを検討することが大切です。
子育て世帯の場合、子ども1人ひとりに部屋を与えられるような間取りを選ぶのも1つの方法です。
子どもがまだ幼い場合は、成長することを見越して広い部屋を選ぶ方法もあります。
リモートワークがある会社で働いているのであれば、在宅ワークのスペースが確保できるかどうかも、重要な判断基準といえます。
マンションの階層によって、日当たりや眺望、プライバシー性、価格などさまざまな点が異なります。
各階層の主なメリットとデメリットは以下のとおりです。
〇1階・低層階のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・価格が割安
・専用庭がある部屋なら戸建て感覚で暮らせる |
・プライバシーが確保しにくく防犯上の不安がある
・日当たり・風通しが悪くなる可能性がある |
〇中層階のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・低層階よりも眺望・日当たりがよく、洗濯物が乾きやすい
・低層階よりも防犯性が高くプライバシーも確保しやすい |
・周辺に高い建物があると日当たりや眺望などが悪くなることがある
・エレベーターや階段の利用が負担になることがある |
〇高層階のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・中層階よりもさらに日当たりや眺望がよくプライバシーも確保しやすい
・資産価値が高く、売却時に有利になることがある |
・販売価格が高く、ローンの返済負担が重くなりやすい
・エレベーターの待ち時間が長く、停電の際は生活が著しく不便になることも |
マンションを選ぶ際は、階層ごとのメリットやデメリットも把握したうえで自身にあった物件を探すことが大切です。
新築マンションを選ぶ際には、室内の設備とマンション全体の共用設備を確認しましょう。
マンションの設備について確認しておきたい主なポイントは次のとおりです。
確認する項目 | |
専有部分 | ・キッチンの仕様:高さ、収納、コンロの種類、食洗機の有無
・浴室の設備:追い焚き機能、浴室乾燥機、広さ ・洗面台:機能性や収納力 ・トイレの機能:温水洗浄便座 ・収納スペース:クローゼット、シューズクローク、押し入れなどの広さや使いやすさ ・空調設備:床暖房やエアコンの有無や設置箇所 など |
共用部分 | ・セキュリティ設備:オートロック、防犯カメラ、モニター付きインターホン
・共用施設:宅配ボックス、駐車場、駐輪場、キッズルーム、ゲストルーム など |
新築マンションを購入するときは、収入に見合った価格のマンションを選び、住宅ローンの返済で家計が圧迫されることのないように、資金計画を入念に練る必要があります。
予算を練るときは「自己資金額(頭金+諸費用)」と「住宅ローンの借入額」を決めます。
頭金は物件価格の1~3割程度が目安といわれますが、返済負担に問題がなければフルローンを組むことも可能です。
諸費用は、仲介手数料や登記費用、不動産取得税などであり、新築マンションの場合は物件価格の3〜5%が目安です。
住宅ローンの借入額は、年間の返済額が年収に占める割合である返済負担率が20%未満になるように抑えるとよいでしょう。
また、家計や将来のライフプランをもとに、管理費や修繕積立金、固定資産税、都市計画税などの支払いも考慮して完済が見込める借入額を考えることが大切です。
「マンションは管理を買え」といわれるほど、管理の質はマンションの住み心地や将来の資産価値に大きく影響を与えます。
共用部分の清掃や設備の点検などの管理業務をするのは、区分所有者で組織される管理組合ですが、実際は管理会社に委託されるのが一般的です。
マンションの管理について確認しておきたいポイントは、以下のとおりです。
エントランスや廊下などの共用部分が適切に清掃され、エレベーターや駐車場なども適切に点検・修繕されていると、資産価値が下落しにくくなります。
また、マンションの寿命が延び、長期にわたって快適な生活を送りやすくなるため、購入を検討する際は管理体制についてよく確認することが大切です。
マンションを買うと、住宅ローンの返済とは別に「管理費」と「修繕積立金」を毎月支払います。それぞれの使い道は以下のとおりです。
新築マンションの多くは、当初の修繕積立金を低めに設定し、何年かごとに段階的に少しずつ上昇します。
修繕積立金が長期修繕計画で定められた予定のとおりに積み立てられていないと、大規模修繕を実施することになったとき資金が不足する可能性があります。
資金不足になると、毎月の修繕積立金が大幅に値上げされたり、大規模修繕の実施時にまとまった一時金の支払いを請求されたりする場合もあります。
マンションを買うときは、管理費や修繕積立金の金額、これらの使い道、積立の計画などをよく確認することが大切です。
日本は世界各国と比較して地震がとくに多い国です。また、近年では大雨による水害も日本各地で発生しています。
購入したマンションで安心して暮らすためには、災害が発生するリスクや防災性能などをよく確認することが大切です。
確認する内容は以下のとおりです。
新築マンション選びの失敗を防ぐためには、以下の点を踏まえて検討しましょう。
限られた予算内で自身や家族の希望により合ったマンションを選ぶためには「こだわりたいポイント」を明確にしましょう。
立地や間取りなどマンションに求める条件を書き出し、理想とするライフスタイルを考えて優先順位を付けて選ぶことで、予算が膨れ上がる事態を防ぐことができます。
新築マンションは、建物が完成する前に販売が開始されるケースが少なくありません。
その場合、実際の住戸を模して作られた「モデルルーム」が重要な判断材料となります。
モデルルームを見学する際に確認するとよい項目は、以下のとおりです。
モデルルームには家具や家電などが実際に置かれており、自身の足で歩いて見学できるため、マンション購入後の暮らしのイメージがより湧きやすくなります。
検討している部屋とまったく同じ間取りや広さのモデルルームがない場合は、担当者から渡される図面と見比べながら、相違点を1つひとつ確認するとよいでしょう。
モデルルームは、購入を検討している方々にとって魅力的に映るよう、最新の設備が置かれ、おしゃれなインテリアで飾られているのが一般的です。
そのため、室内の内装材やキッチンなどの設備には、追加費用が必要なオプションが多く含まれる場合があります。
モデルルームを見学したりパンフレットを見たりする際には、どこまでが標準仕様で、どれがオプションなのかを担当者によく確認することが大切です。
新築マンションを選ぶ際は、立地・周辺環境、間取り、設備など複数のポイントを総合的に検討することが大切です。とくに、立地は購入後に変更できないため、通勤・通学の利便性や生活環境などを現地で確認しましょう。
マンション購入の資金計画(住宅ローンなど)を立てるときは、無理のない返済が実現できる借入額を見極め、管理費や修繕積立金など購入後に支払うコストも考慮して資金計画を立てることが重要です。
とはいえ、新築マンションは人生において何度も購入するものではなく、管理会社の良し悪しや今後の修繕計画など判断が難しい部分も多くあります。理想の物件選びで失敗しないためにも、検討の際は新築マンションの販売実績が豊富な不動産会社に相談しましょう。