マンションを購入するタイミングはいつ?失敗しない決め方を解説
目次
新築マンションのオプションとは、追加費用を支払うことで標準仕様から追加・変更できる設備や内装などのことです。
建物の竣工前に工事をするオプションと竣工や引き渡しのあとでも選択できるオプションがあります。
建物の竣工前に工事をするオプション | ・間取りの拡張・縮小
・収納棚の造作 ・コンセント位置の調整 など |
竣工や引き渡しのあとでも選択できるオプション | ・ビルトイン食洗機
・浴室乾燥機 ・温水洗浄便座 ・オーダーカーテン ・フローリング材や壁紙の変更 など |
新築マンションは、標準仕様でも十分に快適な生活を送ることができますが、オプションを追加することでより満足度の高い居住空間を手に入れられます。
※物件によって竣工前に工事対応できるオプション、竣工後や引き渡し後に工事対応できるオプションはそれぞれ異なりますので、事前に対応時期、対応オプションについて確認をする必要があります。
続いて、新築マンションの購入を検討している人におすすめできるオプションの例をご紹介します。
なお、マンションによってはここで紹介する設備が標準で搭載されていることもあります。
新築マンションを選ぶときは、標準仕様とオプションの種類や詳細をよく確認することが大切です。
リビングは、住んでいる人が集まって食事をしたりくつろいだりする空間であるため、下記のような快適性やデザイン性を向上させるオプションが人気です。
おすすめできる理由 | |
フロアコーティング | 傷や汚れが付きにくくなり、汚れを拭き取りやすくもなるため掃除やお手入れの手間を軽減できる |
アクセントクロス | 壁の一部を異なる柄にするとおしゃれで個性的な空間を演出できる |
コンセントの増設 | スマートフォンやタブレットなどを充電するときや掃除機をはじめとする家電を使用するときにコンセントが不足しにくくなる |
キッチンは、料理や洗い物などをする場所であるため、機能性を高めるオプションが選ばれる傾向にあります。
オプションの種類 | おすすめできる理由 |
ビルトイン食洗機 | 洗い物の手間や時間を省けるだけでなく、水道代を削減する効果も期待できる |
カップボード(食器棚) | 収納力が向上し、食器や調理器具を整理しやすくなるため、キッチンの見た目を美しく保てる |
キッチンカウンターの素材変更 | 人工大理石や天然石などに変更することで高級感が出るうえに、耐久性や耐熱性にも優れるためキッチンを長く美しく使い続けられる |
浴室や洗面所は、手入れや掃除をする頻度が高い場所です。
そのため、下記のようなメンテナンス性と快適性を考慮したオプションがおすすめです。
オプションの種類 | おすすめできる理由 |
室内干しユニット | 天気が悪い日や花粉が多い日でも外に干さずに洗濯物を乾かすことができる |
エコカラット | 湿度調整や消臭効果があり、カビやニオイを抑えて清潔な空間を保ちやすくなる |
水アカや汚れを防ぐコーティング | 浴室やシンクに施すことで水アカや汚れが付きにくくなり掃除の手間が減る |
浴室周りのアップグレード | 鏡やタオル掛けの追加、収納棚の増設などで利便性が向上する |
新築マンションのオプションで起こりがちな失敗は以下のとおりです。
間取り変更やコンセントの増設などのオプションは、マンションの建築前にしか工事ができないため、一定の期間を過ぎると申し込みができなくなります。
検討しているあいだに申し込み期限が過ぎてしまうことで後悔してしまうかもしれません。
また、オプションの家具を置いたものの、すでに所有している家具と色味やデザインが合わず失敗したと感じられるケースもあります。
収納や設備を追加したことで部屋が狭くなり、動線が悪化して家事や移動などがしにくくなり、快適性が損なわれる場合もあります。
新築マンションのオプション選びで後悔をしないようにするためには、以下の3点を押さえるとよいでしょう。
デベロッパーを通じて申し込むオプションは、価格が割高に設定される場合があります。
同じ設備や家具などでも、市販品を購入して自身で設置したり必要に応じて業者を手配したりしたほうが費用を抑えられる可能性があります。
一方、配線工事や間取りの変更など建築の段階で行う工事については、後から業者に依頼をしたほうがかえって費用がかかるでしょう。
マンションのオプションは、金額と市場の相場をよく比較したうえで選ぶことが大切です。
オプションのカタログを見るだけでは、実際の質感や大きさ、使い勝手を把握しにくいものです。
とくに、フローリングやカップボード、キッチン天板などは、カタログ写真と実物の印象が大きく異なる場合もあります。
オプションを選ぶときは、ショールームやモデルルームを訪れて現物を目で見て触れて確認するとよいでしょう。
オプションを必要以上に導入すると予算がオーバーしたり、部屋が使いづらくなったりする可能性があります。
そのため、家族構成やライフスタイルなどをもとに、本当に必要なオプションは何かをよく考えることが大切です。
例えば、料理をする機会が多いのであればキッチンを充実させることを優先するのもひとつの方法です。
在宅ワークが多い場合は、仕事がしやすい間取りへの変更や収納の追加を優先的に検討するとよいでしょう。
「自分自身や家族が快適に暮らすためには何を優先すべきか」を考えることで、必要なオプションを選びやすくなります。
マンション購入の際にオプションを検討するときは、デベロッパーと外注業者のメリットを把握することが大切です。
それぞれの主なメリットは以下のとおりです。
デベロッパー | 外注業者のオプション |
・引き渡し時にはすべての工事や設置が完了している(※)
・外注業者と個別にやりとりをする必要がなく |
・費用を抑えやすい
・デベロッパーには取り扱いがないものも選べる |
※各物件によってオプションの設置、工事時期は異なりますので、事前に確認する必要があります。
例えば、スムーズに入居したい人や外注業者と個別にやりとりをする手間も省きたい方などはデベロッパーのオプションがおすすめです。
一方で、より予算を効率的に使いたい方や、より理想に合った住空間を実現したい方などは、外注業者に依頼することも検討するとよいでしょう。
ただし、デベロッパーのオプションは、新築マンションを購入するときにしか選択できないのが基本です。
新築マンションを購入する際は、デベロッパーのオプションを中心に検討し、必要に応じて外注業者に依頼することをおすすめします。
新築マンションでは、床暖房やビルトイン食洗機、室内干しユニットなどさまざまなオプションが用意されています。
カタログを見るだけでなくショールームやモデルルームで現物を確認してオプションを選ぶとよいでしょう。
不動産会社の担当者ともよく相談し、家族構成やライフスタイル、予算などに合わせてオプションを慎重に選ぶことで、より快適なマンションライフが実現できます。