マンションの宅配ボックスの使い方とは?種類やよくあるトラブルも解説
目次
マンションの専用庭とは、住戸に付いている庭のことです。一般的には1階の住戸に設けられています。
専用庭は、その住戸を所有する人だけが利用できる空間で、管理規約で定められた範囲内であれば自由に使うことができます。
専用庭はマンションの専有部分ではなく共用部分にあたります。
共用部分は、マンションの区分所有者が全員で所有する部分です。エントランスや廊下、エレベーターなどが共用部分です。
キッチンや寝室、リビングなどの専有部分とは異なり、専用庭は区分所有者が単独で所有しているわけではありません。
ベランダや駐車場などと同様に「専用使用権」が与えられるため、専有庭は共用部分でありながら比較的自由に利用できます。
専用庭の日常的な手入れや管理をするのも専有使用権を持つ人です。
専用庭を利用する際は、管理規約で定められるルールにしたがう必要があります。
必ず規約で定めを確認した上で利用しましょう。
専用庭を利用するためには原則として「専用庭使用料」を支払う必要があります。専有使用料の相場は、月額で数100円〜1,000円程度です。
また、専用庭を利用しないとしても使用料の支払いが免除されるわけではありません。
購入する予定の住戸に専用庭がある場合は、管理費や修繕積立金などに加えて専有庭使用料も考慮し、毎月の支払いに問題がないかをよく検討することが大切です。
マンションの専用庭では何ができるのでしょうか。一般的に禁止されていることとあわせて解説します。
専用庭は以下のような使い方ができます。
※物件によっては出られない場合もあります。
専用庭には広いスペースがあるためさまざまな使い方ができます。
マンションに住みながら戸建て住宅と同じように庭を活用できる点は大きな魅力といえるでしょう。
ただし、専用庭の使用可能な範囲はマンションによって異なるため事前に確認が必要です。
専用庭では次のような行為は控えなければなりません。
騒音や臭いなど他の住民の迷惑になる行為は基本的に禁止です。
ペット可のマンションであっても、専用庭で少し遊ばせるのは問題ありませんが、放し飼いは禁止されるケースがほとんどです。
専用庭を大幅に変更するような工事も基本的には管理規約で禁止されます。
専用庭付きマンションの主なメリットは、自宅でアウトドア活動を楽しめることです。
「レジャーシートを敷いてピクニック気分を味わう」「テントを設置しておうちキャンプを楽しむ」など、通常のマンションでは難しい活動ができる点は大きな魅力でしょう。
外出をせずとも子どもを太陽の下でのびのびと走り回らせることもできます。
また、専用庭にはベランダよりも広いスペースがあるため、布団やカーペットなど大きなものも干すことができ、落下の心配もありません。
野球やテニス、ゴルフの素振り、サッカーのパス回し練習など、スポーツの練習場所としても活用できるでしょう。
価格が割安な傾向にある点もメリットのひとつです。
専用庭付きの住戸は基本的に1階にあるため、間取りや広さ、設備などが同等の住戸を、中層階や高層階よりも安く購入できる可能性があります。
専用庭を利用する際は、同じマンションの居住者や近隣住民への配慮が不可欠です。
騒音や臭い、煙が迷惑とならないよう、バーベキューや花火などは控えるのが賢明です。
専用庭は低層階にあることが多いため虫が出やすく、とくに春〜夏ごろに蚊やハエ、クモなどが発生しやすくなります。
庭に置いた植物に害虫が寄ってくる可能性もあるため、殺虫剤や虫除けスプレーなどを用意しておくとよいでしょう。
専用庭は低層階にあり上層階から見えやすいため、プライバシーを守るための工夫が必要といえます。
専用庭がある住戸のほとんどは1階にあるため不審者が侵入するリスクも比較的高いです。
とくに、庭が道路に面している場合やフェンスが低い場合は、侵入のリスクが高まるため、防犯センサーやライトなどで対策が必要になることがあります。
専用庭付きのマンションでよく起こるトラブルは、以下のとおりです。
専用庭で発生する声や音が、同じマンションの住人や近隣住民にとっての騒音となり、トラブルに発展することがあります。
例えば、友人を呼び専用庭でバーベキューをした際に会話や笑い声が大きくなり、上階の住民から苦情が入るかもしれません。
そのため、バーベキューのような大声や煙、臭いなどが発生する行為は、管理規約で禁止されるケースがほとんどです。
また、子どもが専用庭で走り回ったりプールではしゃいだりするときの声がトラブルの要因になるケースも考えられます。
専用庭はあくまで借りている部分であり、マンションには他の世帯も多く住んでいることを意識し、節度を持って利用することが大切です。
専用庭は共用部分ではあるものの手入れは区分所有者の義務であるため、それを怠るとトラブルの原因になりえます。
例えば、専用庭に植えた木の枝が伸びて隣の住戸の敷地内に及んでしまうと、クレームを言われかねないでしょう。
雑草が生い茂ったまま放置をすると、害虫や害獣が寄りつきやすくなり他の住民に迷惑をかけることもあります。
トラブルを避けるためにも、専用庭は適切に管理することが大切です。
専用庭に上階の部屋から物が落ちてくるケースは少なくありません。
例えば、強風にあおられて上階から洗濯バサミや衣類が落ちてくることがあります。
スリッパや人工芝マットなどが強風で飛ばされてきたり、上階に住む子どもがベランダのスキマから物を落としたりするケースもあります。
専用庭を利用する際は、上階から落下物が落ちてくる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
風が強い日はとくに注意を払う必要があります。
専用庭で食事をするときは、落下物の対策として日傘やパラソルを差しておくのもひとつの方法です。
マンションの専用庭は、ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、シーツや布団などの大きな洗濯物を干したりと、さまざまな活動ができるのが魅力です。
一方、使用料を毎月支払う必要があり、利用の際は騒音・臭いなどが他の住民の迷惑とならないように配慮しなければなりません。
専用庭付きマンションのメリットとデメリットをよく理解し、自身や家族のライフスタイルに合っているかを考えた上で購入すべきか慎重に検討することをおすすめします。