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2023/06/272023/06/27

マンションの間取りはどう選ぶ?間取り図の読み方や世帯構成別の選び方を解説

写真:マンションの間取りはどう選ぶ?間取り図の読み方や世帯構成別の選び方を解説
マンションを選ぶ際、立地や価格と同時に、慎重に比較すべきなのが「間取り」です。

家族構成やライフスタイルをもとに、部屋の数や広さが適切である間取りを選択することが、マンション選びでは重要になります。

そこで今回は、マンションの間取り図の読み方や間取りを選ぶポイントを解説します。

マンションの間取り図を正しく読むための基礎知識

最初にマンションの間取り図に記載されている項目や、表記されているアルファベットの読み方をご紹介します。

間取り図で確認できる項目

マンションの間取り図に記載されている項目は、以下のとおりです。

  • 部屋やスペースなどの種類
  • 部屋の向き
  • 部屋の広さ

間取り図には「リビング・ダイニング」や「洋室」「ウォークインクローゼット」などの部屋やスペースなどの種類が記載されています。

また各部屋や窓などの向きは、間取り図に記載された方位記号で確認が可能です。

方位記号のNは北を、その反対側は南を表しています。

居室の広さは「畳」と「平米」のどちらかで記載されているのが一般的です。

1畳はたたみ1枚分の広さであり、およそ1.62平米です。

間取り図の居室の広さが平米数で記載されている場合は、1.62で割ると何畳分なのかがわかります。

間取り図の表記の読み方

間取り図によっては、部屋や設備の種類がアルファベットの略称で記載されていることがあります。

代表的な略称は、以下のとおりです。

  • L:リビングルーム(居間)
  • D:ダイニングルーム(食事をする場所)
  • K:キッチン・台所
  • CL:クローゼット(収納棚)
  • WCL:ウォークインクローゼット
  • N:納戸(収納用の部屋)
  • S:サービスルーム
  • DEN:書斎
  • UB:ユニットバス
  • PS:パイプスペース
  • SIC:シューズインクローク

例えば、間取りが「3LDK」である場合、リビング・ダイニング・キッチンと3つの居室があることを意味します。

リビング・ダイニング・キッチンとは、台所と食堂、居間の機能がある部屋のことです。

居間の機能がなく、台所と食堂のみである部屋は「DK(ダイニング・キッチン)」と呼ばれます。

サービスルームとは、一般的に「建築基準法上の採光や換気の基準を満たしておらず、居室には当てはまらない部屋」のことであり、納戸ともいいます。

マンションの間取り図を調べる方法

マンションの間取り図は、以下の方法で調べられます。

  • インターネット(不動産会社のサイト・不動産ポータルサイト)
  • 新聞広告・折り込みチラシ
  • 書籍・雑誌
  • モデルルーム

マンションの間取りは、マンションデベロッパーや不動産会社のサイト、不動産ポータルサイトで調べられます。

とくに、不動産ポータルサイトであれば、 間取りや立地、広さ、価格などの条件を指定して検索することで、条件に合致したマンションの間取りを比較することが可能です。

また、新聞の折り込みチラシや自宅のポストに投函されたチラシ、住宅情報誌などでも、マンションの間取り図を調べることができます。

新築マンションであれば、モデルルームに訪れることで実際に近い間取りを見たり、広さを体感したりできるでしょう。

マンションの間取りを選ぶときに確認すべきポイント

マンションの間取りを選ぶときに確認すると良いポイントは、以下のとおりです。

  • 部屋の数・広さ
  • 生活動線
  • 居室の独立性
  • 収納スペース
  • 玄関やドアの開口部

部屋の数・広さ

家族が暮らしやすい間取りを選ぶためには、部屋の数や広さを確認することが重要です。

マンションの居室数は、寝室や子ども部屋、趣味の部屋、書斎・ワークスペースなどが、どれくらい必要なのかを考えると選びやすいでしょう。

また、家族の人数や年齢などに応じて、各部屋の広さや収納スペースの多さなどを決めていくのが有効です。

生活動線

家事の動線や各部屋へのアプローチの仕方なども、間取りを決めるうえでの重要なポイントとなります。

生活スタイルに合った生活動線のある間取りを選べば、入居後により快適な暮らしが実現できるでしょう。

料理や洗濯、掃除など、マンション購入後の暮らしや行動をイメージし、ご自身や家族の生活動線に合った間取りを選ぶことが大切です。

居室の独立性

間取りを選ぶときは、居室の独立性がご自身や家族のニーズに合っているかどうかも、よく確認することが大切です。

例えば子どもが勉強に集中できる環境が欲しいときは、廊下を介さなければリビングとの行き来ができないような独立性の高い居室の有無を確認すると良いでしょう。

一方で家族とのコミュニケーションを重視したい場合は、引き戸を開けるとリビングに行けるような独立性の低い居室がある間取りを選ぶのも方法のひとつです。

収納スペース

収納スペースの数や広さも、マンションの間取りを選ぶ際に確認すべき項目です。

楽器やスノーボード、キャンプ用品、ゴルフバックなど、趣味のための道具を持っている人は、まとまった収納スペースがあると便利でしょう。

幼い子どもがいる世帯は、衣服やおもちゃ、ベビー用品などを収納できるスペースがあると、追加で収納用品を購入する手間を省ける可能性があります。

ただし、収納スペースが充実しすぎていると、居住空間が狭くなってしまうケースもあります。

現在や将来のライフスタイルをもとに、必要十分な収納スペースを考えて間取りを選ぶことが大切です。

窓やドア、玄関などの開口部

間取りを選ぶ際は、玄関や室内の扉、各部屋の窓の開口部も確認しておきましょう。

開口部の位置や広さによって、風通しや採光などが変わり、マンションに入居したあとの快適性に影響するためです。

なかでも各居室の窓が向いている方角は、慎重 に確認しましょう。

方角によって、室内の日当たりや明るさ、温度 などが異なるためです。

方角ごとの主な特徴は、以下のとおりです。

特徴
南側 ・日の出から日没まで太陽が通るため、室内に日が入る時間が長い

・南向きの部屋は長時間日差しが入るため室内が暖かい

北側 ・太陽が通る南側とは真逆であるため、室内に日が入る時間が短く涼しい

・窓からの景色が逆光にならずきれいに見える

東側 ・太陽が昇る方角であるため、気持ちの良い朝日を浴びられる

・午前中に洗濯物が乾きやすい

西側 ・午後は暖かい

・部屋が西向きであるマンションは価格がリーズナブルな傾向にある

各方角の特徴をもとに、部屋の窓がそれぞれどこを向いているのかを調べて、間取りを選ぶと良いでしょう。

【世帯構成別】マンションの間取り選びのポイント

マンションの適切な間取りは、世帯の人数や世帯員の年齢によっても異なります。

ここでは単身世帯や夫婦2人世帯、子育て世帯など、世帯構成ごとの間取り選びの例をみていきましょう。

単身世帯(1人暮らし)

単身世帯がマンションを購入する場合、都心部や駅近の物件を選びたいのであれば1LDK が主な選択肢となるでしょう。

1LDKであれば、キッチンと居室、寝室を分けることができるため、生活にメリハリを付けやすくなります。

単身世帯でも、将来的にパートナーとの同居を視野に入れている人や趣味を楽しむための空間が欲しい人などは、2LDKを選ぶのもいいでしょう。

こちらの記事もおすすめです。

【一人暮らしのマンション購入】広さはどう選ぶ?価格相場や購入のメリット・デメリットを解説

 夫婦2人世帯

子どもがいない夫婦2人世帯は、お互いのライフスタイルをもとに間取りを選ぶことが大切です。

例えば「夫婦の生活リズムが違うから寝室を分けたい」「お互いのプライベートを大切にしたい」などの希望があるときは、複数の居室がある2LDKや3LDKなどが適しているでしょう。

一方で、生活リズムにあまり差がない場合や、夫婦で一緒に過ごす時間を増やしたい場合は、1LDKでも快適に過ごせるケースもあります。

幼い子どもがいる世帯

幼い子どもがいると、衣類やおもちゃなどが増えていきます。

子どもが成長していくことを考えると、2LDKや3LDK以上の間取りを選ぶのが安心です。

また、子どもが視界に入りやすい間取りを選ぶことも大切なポイントです。

例えば、対面型のキッチンが設置されたリビング・ダイニングがある間取りにすると、居間にいる子どもを見守りながら、食事の準備や洗い物がしやすいでしょう。

思春期の子どもがいる世帯

子どもが成長して思春期を迎えたのであれば、3LDKや4LDKなど独立した子ども部屋が確保できる間取りを選ぶのがおすすめです。

また、子ども部屋に向かうときにリビングを通過するような間取りにすると、家族でのコミュニケーションが図りやすくなるでしょう。

子どもが独立したあとの世帯

子どもが独立したあとは、1LDKや2LDKなど1〜2人でも暮らしやすい広さの間取りにすると、室内の清掃や管理が楽になります。

一方で、子どもやその家族が遊びにきたときのために、ある程度の広さがある間取りを選ぶという選択肢もあります。

【まとめ】ライフスタイルに合った間取りのマンションを選ぼう

マンションの部屋の数や種類、広さ、向きなどは間取り図で確認できます。

家族構成や今後のライフプランなどをもとに、適切な間取りを考えたうえで、各物件の間取り図を見比べて購入するマンションを選びましょう。

ご自身や家族にとって最適な間取りがわからない場合は、マンションの販売実績が豊富な不動産会社に相談することをおすすめします。

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